検査について
当院はアレルギーの専門施設として、血液検査による各種アレルギー検査を実施しております。アレルギー疾患の治療戦略を立てる上で大変重要なポイントになるため、アレルギー疾患でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。

・原則小学1年生以上の方ではこちらの詳細検査の方でアレルギー検査を行います。



・費用:上記アレルギー検査は原則保険適用での検査となるため、高校生以下は無料になります。
・下記に記述している、アトピー性皮膚炎の病勢評価のマーカーであるTARCもアレルギー検査と同時に測定可能です。
・通常、血液検査の結果は検査から1週間で出ております。後日ご本人様の受診がどうしても困難な場合は、結果についてはご家族様が代理で受診され結果説明することも対応可能です。

・原則1歳~小学校入学前までのお子様ではこちらの簡易検査で対応します。小学1年生以上でも肘からの採血がどうしても苦手な方もこちらで対応可能です。
※ただし、午前・午後の外来終了間際の順番の方は当日結果説明ができないため、本検査を希望される方はやや早めの順番となるよう多少余裕をもってWEB予約をお取りいただくことをお勧めしています。土曜日に限っては、外来が大変混雑するため検査当日の結果説明はしておりませんので後日の結果説明となります。

・原則保険適用での検査となるため、高校生以下は無料になります。

・鼻炎、目のかゆみ、咳、のどの違和感、皮膚の赤みや痒み(湿疹、特に目の周囲や顔の湿疹、アトピー性皮膚炎)などの原因としては各種花粉のアレルギー、ダニやハウスダストアレルギー、エアコン/加湿器内/押し入れ/浴室内など屋内に生えるカビに対するアレルギー、犬/猫/インコなどペット関連アレルギーなどが背景にあり、それらの特定と対策が重要となります。アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎(通年性鼻炎、花粉症を含む)、小児喘息の最新の診療ガイドラインでは日常生活環境内のアレルゲンの特定・程度の評価などが治療においての重要項目に位置づけられており、特に血液検査で抗原(アレルギー物質)に特異的な血中IgEを測定することが推奨されます。
・最近ではバラ科の果物(リンゴ・モモ・サクランボ・梨)、メロン、キウイなど特定の果物や野菜などの摂取後に喉がイガイガする症状が特徴である口腔アレルギー症候群(OAS)の有病率が大変高くなっており、カバノキ科(ハンノキやシラカバ)やイネ科の植物の花粉アレルギー科関連しているケースが多く見られます。それらの診断・評価もアレルギー検査で可能です。

・大豆、小麦、牛乳、ナッツ関連の食物アレルギーも多く、通常の食物アレルギー項目に加えアレルギーコンポーネントといったより詳細な項目も含む検査も当院では対応しております。
・金属アレルギーの評価については詳細に検査する場合は1週間に4回受診が必要である厳密な皮膚パッチテストが望ましく、提携先の総合病院の外来に紹介いたします。

【アトピー性皮膚炎のマーカーの測定】
アトピー性皮膚炎の病勢を評価するマーカー(TARC)の検査が保険適用で実施可能となりました。長引く皮膚の痒みや赤みにお困りの方は血液検査で測定できるため、ご相談下さい。各種アレルギー検査と併せて実施可能で、アトピー性皮膚炎の全身状態の評価や長期的な治療方針決定に用います。
【血液型検査】
血液型(ABO、Rh判定)を知りたい方は、自費で3500円で可能です。
ただし、上記アレルギー検査などの他の血液検査と併せて血液型を測定する場合は、血液型検査費用は2500円で対応可能です。
【ダーモスコープを用いた皮膚がん検診】
皮膚の表面を10倍程度に拡大して観察するダーモスコープという特殊なルーペ状のライトを使い、皮膚にできた腫瘍やほくろやできもの、シミが良性か悪性かを判別することが可能です。偏光レンズにより、皮膚表面の乱反射を除いた状態で内部の構造を観察する検査です。
皮膚にはあらゆるできものができますが、良性のほくろ以外にも各種ウイルス性のイボ、脂漏性角化症(老人性イボ)、軟性線維腫、汗管などから派生する良性のできもの、各種シミ(老人性色素斑、炎症後色素沈着、そばかす、肝斑、ADM、扁平母斑、異所性蒙古斑)、各種悪性腫瘍(メラノーマ、基底細胞癌、有棘細胞癌、ボーエン病)など100種類以上の様々な病態があり、それらを表面から鑑別する際に用います。円形脱毛症の頭皮表面での状態・診断や病勢確認、手術計画を立てる際もダーモスコープを用いて評価します。
