- 2025年5月14日
【どの美容治療がおすすめか?・・・各治療毎の特徴を記載します】
当院では実施可能な美容メニューが多数あるため、ご自身の症状にどの治療が適しているか迷われる方も多いと思われます。各施術毎に特徴や強み、弱みがあるため、相談されたい方はまずは通常外来で診察を行いますので、顔全体のメイクを落とした状態で来院されご相談ください。
- 【シミ取りレーザー(Qスイッチルビーレーザー)】できるだけ1回で強力にピンポイントのシミ治療をされる場合はレーザー治療が第一選択です。直後2週間のテープ貼付が必要です。
- 【IPL】顔全体に散らばるシミ(年齢によるシミ、頬部から鼻に拡がるそばかすなど)をテープ貼付なしで複数回かけてまんべんなく薄くしながら、広波長照射により赤ら顔やくすみ、毛穴開きや小じわなども徐々に改善させていく(すなわち、顔全体にテープ貼付なしでのシミ治療+エイジングケアの治療を長期計画で行う)場合には、IPLが推奨されます。顔全体の目に見えにくい微小なシミの状態から浮き上がらせて薄くしていくためシミ予防効果もあり、定期照射もおすすめです。直後から1日程度わずかにやや赤みが出る可能性がありますが、直後からメイクできる程度の刺激です。1回あたりの出力はレーザーの方が高出力ですので、IPLはシミに対しては複数回照射し徐々に薄くしていく方法をとります。テープが必要ない広範囲治療であるため、お手軽で人気の治療方法の一つです。
- 【エレクトロポレーション】ダウンタイムを「ゼロ」で、将来に向けて全顔に幅広くアンチエイジングを行う場合はエレクトロポレーションがIPLと並んで人気の治療です。イメージとしては・・・IPLは熱を発生させシミを薄くしながら、小じわや赤ら顔など含め各種アンチエイジング効果も発揮するややアグレッシブなタイプの治療(といってもシミ取りレーザーやダーマペンよりダウンタイムは明らかに少ない治療)、一方でエレクトロポレーションは複数の各種美容成分を真皮内に直接浸透させて効果を発揮する保護的なタイプのアンチエイジング治療です。特に、本施術のメニューの「アンチエイジングコース」では、各種成長因子が細胞ダメージ修復を行っていくため、日焼けをしていても全く問題なく施術可能です。(むしろ、湿疹や日焼けでの肌ダメージ回復効果があるため日焼けしている方にも推奨されます。)ほかの施術と同時に行うことも可能で、お肌を良好なコンディションに整えながらゆっくりアンチエイジング治療をされたい方に向いています。肝斑をターゲットにして治療したい方は、成長因子ではなくトラネキサム酸やビタミンCなど美白成分を中心としたお手軽な「美白コース」を選択いただくとよいでしょう。
- 【ダーマペン】ダーマペンは特に小じわやハリ感やニキビ跡(凹凸)により特化したアグレッシブなスタイルの治療です。非常に微細な針を用いて皮膚の真皮を刺激(無数の微細な穴を形成)することで皮膚の細胞修復効果が発揮され、小じわや毛穴の開き、ニキビ跡(特に表面の凹凸)など改善し、潤い・ハリ感など肌質改善(シミ以外)に効果を発揮します。同様の目的で行う「マッサージピール」に比べると、数日間のダウンタイムがありますが、本治療はより強力な治療です。麻酔クリームを30分程度塗った後に、痛みを抑えた状態で施術します。1回でも効果を実感されるケースもありますが、少しずつ細胞修復が行われ症状を改善していくため、5回程度を目安に治療するケースが一般的とされています。
- 【マッサージピール】ダーマペンのダウンタイムを避けてマイルドに、人知れずこっそりお顔全体の小じわ・ハリ感を改善させたい場合は、ダウンタイムのほぼない「マッサージピール」がお手軽と言えます。軽度のくすみには多少効果がありますが、「シミ」を除去する目的の治療ではないため、シミ治療を希望される方はレーザーやIPLが向いています。
- 【ベルベットスキン(ダーマペン+マッサージピール)】より強力な効果を少ない回数からしっかり得られたい場合は「ベルベットスキン(ダーマペンで表面に微小な穴をあけながら、直後にマッサージピールで真皮内のコラーゲンを作る細胞を刺激する治療)」で対応も可能です。効果で位置付けるとダーマペンのさらに上位版の治療です。直後のダウンタイムはダーマペンと同じ程度です。効果の感じやすさとしてはベルベットスキン>ダーマペン>マッサージピールの順になり、ダウンタイムの強さはダーマペン=ベルベットスキン>>マッサージピールという位置づけになります。
- 【ケミカルピーリング】ニキビが中々消えず、普段からブツブツした穴詰まりが目立つケースではケミカルピーリングが有効です。肌の表面にたまっている古い角質を除去して、詰まっている毛穴を開放します。ターンオーバー(肌の入れ替わり)を促進する効果も同時にあり、茶色いニキビ跡・くすみ・炎症後色素沈着を改善させていく作用もあります。
- 【CO2レーザー・手術】皮膚にできる隆起したできもの、イボ、ほくろなどは局所麻酔下で除去する手術治療を選択します。特に、CO2レーザーを使用することで、メスを使わない低侵襲・短時間の手術が可能となっています。皮膚にできるできものの多くは保険適用で対応可能であることが多く、一般診察で診断に応じた治療計画を立案します。老人性いぼなどでは、液体窒素で除去する簡単な外来治療も可能です。